会場を２周りした後で。ひと呼吸入れながら、ボリボリと頬張っていたのは、竹炭入りの真っ黒な“かりんとう”だった。口いっぱいに広がるかりんとうで、口中がお歯黒状態だったけど、そんなことすら爽快な気分の午後のひと時。まだ、気になるブースが５つばかり。けれどその合間にも、癒しグッズのお買いものだって済ませなければならないわけで。かりんとうの袋の横には、有益微生物で作られたお掃除用バイオ洗剤“地球洗い隊・とれるＮｏ．１”と、入浴剤のセット。

これ、有害物質がゼロ、洗えば洗うほど地球環境が良好になるという代物で、そのネーミングに魅かれて購入したもの。また、モデル達の間で“痩せる！”と噂の、スリランカハーブ・コタラヒム入りバナジウム水も見つけちゃったもんだから、これもしっかり３本を確保。さらに。じっくり説明書を読む予定のナチュラルコスメがてんこもり。癒しフェア、ブースで説明を聴くごとに癒されるんだけど、癒されるのも大忙しよっ！

と。入場した時にはすでに長蛇の列で、予約待ちをしていた“ヘッド・マッサージ”の順番が廻ってきたという。ヘッドマッサージのブースはいくつかあったのだけれど。ここ、「天使の木」のリフレッシュ・ヘッドセラピーは、リズミカルに頭部のツボをたたいてゆくというもので、見ているだけでも涎が出そうなほど気持ちがよさそうだったのである。まずは、セラピスト寺田さんに、オーラの色を見ていただく。
「あら。だいぶ疲れちゃっていますよ。こんなに張りつめていてはダメ。今、オーラは紫にピンクがかぶさっている状態だけど、もっと、優しいピンクを増やしてあげるようにしましょうね」優しく手が握られると、背中から、すーっと気の通ってゆくのが実感できる。

「大丈夫、ですよ」

何が大丈夫じゃなくて、何が大丈夫なのかはわかっていなかった。けれど、あ～、大丈夫なんだと、寺田さんの手を、思わず握り返していた私。

「じゃ、もうあまり時間はないけれど、ヘッドセラピーをやりましょうか」

トントントトトン、トントトトン……。その指先が、百会のツボを叩き出した時、

「う。ううううう、気持ちいい～～～～っ！」

2009年、３月。私における癒しフェアは、ここに頂点を極めた。

「♪、閉会のお時間です♪」

あー。あと、五分でいいから～～～っ！　化粧品もまだ買ってないのがあるのよ～～っ！

癒しフェア、来年も、きっとまた来る。待ってろよ！

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