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スライド31
筋腫は着床を障害する原因になります。子宮筋腫で子どもができにくくなることはあまりありませんが、スライドのような赤ちゃんが着床するところに飛び出ていると、流産の危険があります。流産を2回以上繰り返す人で筋腫のある方は、それをとることは意味があります。 |
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スライド32
人間の子宮は本来2個ありました。犬や猫などの哺乳動物は子宮が2個あるからたくさん子供を産めます。人間は進化の過程で1個になったのです。ですから、この過程の中で奇形が出ることがあります。けれど、ほとんどの奇形が不妊の原因にはなりません。子宮が半分しかなくても、リスクはありますが出産できます。 |
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スライド33
これは遠赤外線のサンビーマといって血流をよくする機械で、心と体の癒しの一つです。岩盤浴と同じ効果があり、卵巣周囲の血流をよくして、代謝をあげていきます。 |
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●不妊症の原因〜精子の数と運動率〜
スライド35
次は男性についてです。不妊治療において、精子の数と動きの両方を検査して知ることが必要です。「私は大丈夫」という男性もいるかもしれませんが、精子は体調などの変動を受けやすいんです。精液検査も1回だけで判定せず、何回かした方が確実です。 |
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スライド36
精子の映像です。少し弱い精子の場合、人工授精の時に精子を処理するとよくなります。人工授精の意味はここにあります。精子の状態がある程度悪くなると体外受精でしか子供はできません。さらに悪くなると、顕微授精の技術が必要となります。 |
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●不妊症の原因〜性感染症〜
スライド37
性病も不妊症の原因になりえます。クラミジアと淋菌が代表。男性は排尿のときに尿道が焼けるように痛いという自覚症状が出ますのですぐ分かります。けれど、女性はちょっとオリモノが多いかな?と感じる程度で、これといった自覚症状がなく、知らない間にお腹の中に広がって腹膜炎になり、気が付いたら卵管がつぶれているという可能性があるのです。どちらも、菌としてはそれほど強くありませんから、薬を飲めば感染も止まり、菌は死にます。診断、診療は容易に診断できるのですが、重要なことはパートナーと一緒に治すこと。自分は治してもパートナーが治っていなければまた感染します。これをピンポン感染といいます。性病はパートナーと一緒に治すことが大事です。 |
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スライド39
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●不妊症の原因〜夫婦生活ができない〜
スライド40
愛情があってもセックスができないご夫婦というのは意外と多く、非常に悩まれています。子どもができないということでナイーブになり、排卵日に奥さんは求めるけどご主人はそれがプレッシャーとなり酔っぱらって帰ってきて避ける。その傷がだんだん深まり、最後は離婚ということにもなりかねません。そういう場合、お互いに突き詰めないこと。男性は夫婦生活はできなくても、マスターベーションで精子はとれます。採取後、奥さんの子宮にいれて人工授精で妊娠は可能です。一人子供ができれば、自然と気持ちの問題ですから治ります。深刻に悩まず、早めにドクターに相談してください。 |
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スライド41
勃起不全は、ほとんどが高血圧か糖尿病などの病気が合併しています。バイアグラというお薬の力を借りたり、いろんな方法がありますが、心臓に負担をかけますので注意して使ってください。なるべく負担の少ない方法から進んでいくことが大事です。 |
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スライド44
不妊治療のリスクを心配する方のなかには、奇形児が生まれると思っている人もいます。不妊治療の場合、ある意味精子と卵子を一番元気なときに厳選して受精させています。自然の場合にはいつその時の精子と卵子の状態が分かりません。精子と卵子が古くなっている可能性もありますよね。体外受精は、一番元気のいい時の精子と卵子ですから、元気なお子さんが授かると思われて結構です。排卵誘発剤を使うと副作用で癌になるとか、卵子がなくなって早く閉経するなどと言われていますが、これは間違った説であると証明されています。ただ流産率が少し高いということは、ある程度あるかもしれませんね。 |
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スライド46
人工授精は、まず尿中のLHと経膣超音波で排卵の時間を見つけ、遠心分離器でとった一番いい精子を子宮に入れます。人工授精は1分くらいで済み、痛みはありません。費用は約15,000円。大事なのは、排卵時機を正確に見つけることです。排卵が実際おきてないことも多く、基礎体温の高低があるから今回はチャンスと思っていても、排卵しないこともよくあります。卵胞が消えてなくなることを確認するまでしないと排卵したとは言えないのです(スライド47参照)。 |
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スライド48
人工授精でできない方は体外受精・顕微授精という方法になります。超音波をみながら卵をとり、精子と一緒に2〜5日間くらい培養して子宮に入れます。精子が少なかったり、体外受精で受精ができない人には顕微授精をします。顕微授精は、卵に精子を注入射するやり方で、1個の卵に対し1分くらいで終わり、9割位は授精しますから非常に有効な方法です。原則的には卵は多い方が有利です。自然な卵の1〜2個で治療するというフレンドリーな方法は、あくまで一つの方法であって、ベストではありません。私たちが目指しているのは10〜15個の卵ができあがるようにすること。採卵して移植後に余った卵は凍結して戻す。この方法であれば一度の採卵でチャンスは増えます。1回の採卵で妊娠率50、60、70%と高くなるのです。 |
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スライド49
卵にはつきたてのおもちのように質がいいものや、形の悪いものもあります。これはやはり、年齢の影響が大きいですね。若い方は7割がいい卵、40歳以上は7割が悪い卵と思ってください。あきらかに年齢の影響が出ますから、そのためにいかにしていい卵をつくるか大事です。 |
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スライド51
複数の卵をつくるためには排卵誘発剤を使います。排卵誘発剤にはのみ薬と注射があります。注射の場合は、来院が大変と思う方も多いのですが、今は細くて短い針があって自分で注射することができ、毎日病院に通うことはありません。この針は神経までに到達することはないから安全です。 |
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スライド56
昔は動いていない精子は全部死んでいると言われていましたが、実際には違います。スライドをよく見ると白くなった精子、赤い精子があり、これは動いていなくても生きています。特別な染色をすると分かりやすいのですが、染めてしまうと精子は死んでしまうので治療には使えません。この精子を染めないで培養液の浸透圧を変えるだけでも分かる方法があります。生きている場合は、尻尾がくるくるとまるまる特徴を利用して、死んでいる精子と区別して選びます。ですから、この精子を使うと子供はできます。動いてなくても子供はできます。ぜひ覚えておいてください。 |
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スライド58
絶対の不妊症とも言われる精子が1匹もみとめられない無精子症。このなかには2通りあって、精子を運ぶ精管が閉塞している閉塞性のものと、睾丸自体が精子をつくる能力が障害された非閉塞性です。どちらの場合も現在は妊娠可能。とくに閉塞性の場合。パイプカットは自分の意思で子供ができないように管を手術することですが、パイプカットと同じような状態を閉塞性といいます。このような場合は精巣上体で精子がたくさんとれます。精巣自体に問題があると睾丸が小さくて柔らかい特徴があります。このような場合でも睾丸を切って精子を見つけることができ、この精子を顕微授精すれば、子供ができます。
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スライド59
精子がいない場合、子供ができないと言われますが、実は精子になる前の精子細胞を使えば妊娠は可能です。精子が見つからなくとも、精子細胞がいれば子供はできるのんです。無精子症の過半数の方が子供ができるチャンスがあるということ。最終的にはAID、他人の精子という選択もありがますが、やはりご主人の精子を用いた妊娠がご夫婦の願いだと思います。 |
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スライド60
睾丸から精子を採る手術では実際に睾丸を切って、顕微鏡をみながら探します。睾丸の中の組織を酵素でばらばらにして精子を見つけます。 |